Synology NAS (DS1621+)導入
 
電源ユニット交換を経て10年近く活躍したNETGEAR ReadyNAS Ultra6 RNDU6000だが、OS4シリーズから非サポートながらのOS6にOSバージョンアップするも、OS6も実質的にOSサポート切れとなった。また、NICの接触が悪くI/F断が起きるなどのハードウェア不具合も目立ち始めてきた。お勤めご苦労さまということで、Synology DS1621+に置き換えした。今後は、仮想マシンをPC上で動かすのをやめて、NAS上で動かせるし。
Synology NASについてはググればたくさん情報が出てくるので、これはあくまで個人的メモ。
Synology DiskStation DS1621+
メーカサイト情報
-  CPU:AMD Ryzen V1500B 4-core 2.2 GHz
-  メモリ:DDR4 SODIMM。2スロット。デフォルトは4GB 1枚。公式は16GB×2まで。非公式ながら、32GB×2まで
-  ディスクベイ:6ベイ (3.5inch or 2.5inch)
-  M.2 ドライブ スロット:2スロット (NVMe)
-  LANポート:4 (1Gb)
-  USB 3.2 Gen1ポート:3
-  eSATAポート:2
-  PCIe:1 x Gen3 x8 slot (x4 link) (10Gb NIC増設用)
-  型番に「+」が入っているシリーズは、仮想マシンの動作により適したモデルとのこと。
インストール作業
-  HDDドライブは、Western Digital製 WD Red Plus 8TBを6本。
     
 念には念を入れて、HDD 2本同時障害に備えて、SHR-2(Synology独自)でRAID構成。
-  仮想マシンを動かすにはデフォルトのメモリ4GBは弱すぎるので、3rd party品として、Transcend製SODIMM PC4-21300(DDR4-2666) CL19 JM2666HSE-32Gを2枚に入替。非公式ながら32GB×2=64GBが使える。本体裏面のフタをネジで外せば、簡単にメモリスロットにアクセス可能。
     
 非サポート品が使用されている旨の警告が出るが、特に支障はない模様。
-  初回起動時に、http://SynologyのIPアドレス:5000/ にアクセス。Synologyアカウント作成の上、ファームウェア(DSM)のインストールが走る。その後、RAIDの構成が行われる(HDD総量によるが、半日ぐらいかかる)
-  NVMe SSDはSynology純正品しかサポートされていないが、3rd party品として、
KIOXIA 2TB EXCERIA PLUS G3 SSD-CK2.0N4PLG3Nを2枚、装着。
    
 ドライブベイ1番、2番あたりを外して、本体の内面からSSDスロットにアクセスできる。
 非サポート品のNVMe SSDをキャッシュとしてではなく、仮想マシン用のストレージプールとして使用したいため、下記の2つのツールを使用する。(ここらへんのまとめが参考になる)
 
-  APCのUPSはUSBで接続するだけで認識。コントロールパネル→ハードウェアと電源→UPSから、シャットダウンまでの時間の設定などを行う
Synology 各種パッケージ導入
http://SynologyのIPアドレス:5000/ →パッケージセンター からインストール・設定する。
-  ログセンター
     
 syslogを受けられる。DBに格納される
-  Synology Mail Server
     
 TLS認証などが必要なSMTPサーバ(Gmailなど)へのSMTPリレーとして利用。
 (LAN内のTLS認証など非対応メール(APC Powerchute Business Editionなど)のために利用)
-  Video Station
     
 ストレージ内の動画ファイルをブラウザから再生できる。サムネ表示あり。
-  Active Insight
     
 Synology社サイト上から、手元のSynologyの状況を確認できる。
-  メディアサーバー
     
 ストレージ内の動画・音楽ファイルなどをDLNAクライアントに配信できる
-  ストレージアナライザー
     
 ストレージ内のフォルダ別使用容量を表示可。
-  Virtual Machine Manager
     
 仮想マシンを載せるためのアプリケーション
-  Container Manager
     
 dockerコンテナを動かすためのアプリケーション
Synology 仮想マシン導入
http://SynologyのIPアドレス:5000/ →パッケージセンター→インストール完了→Virtual Machine Manager からインストール・設定する。
インストールした仮想マシン(OS)。
docker導入
http://SynologyのIPアドレス:5000/ →パッケージセンター→インストール完了→Container Manager から、もしくは、SSHしてdockerコマンドやdocker-composeコマンドなどでインストール・設定する。
インストールしたコンテナ。
-  Portainer
     
 Synology純正のContainer Managerからでもコンテナ操作はできるが、多少見慣れたPortainerからの操作も可能に。
-  Logitech Media Server
     
 自作piCorePlayer用。
 docker 起動時の環境変数で、PUID、PGIDの指定が必要。
     ただ、どうにも、ボリューム直下の共有フォルダ musicなどのアクセスができなかったので、やむなく、LMS用の音楽ファイルフォルダ・プレイリストフォルダは、/docker/lms/music/、/docker/lms/playlist/ 配下に別途コピーして用意。
-  Squid
     
 LAN内でプロキシを通す必要があるときに。
-  netdata
     
 マシンの状況を見るのに、映えるので?!