自分がAndroid Marketに公開しているアプリへのコメントをごそっとダウンロードしてみたかったのです．
- android-market-apiで，Ver.0.5が公開されています．主だった改良点は取り込まれていますので，私の改良版を使わずに，android-market-apiからダウンロードして使うことをおすすめします．
- 2011/02/12頃から，上記公開版でアプリの検索ができなくなっているようです．
google groupsのdiscussionのこのへんによると，
"passion:8"を"crespo:8"に変えると良いようです．
session.getContext().setDeviceAndSdkVersion("crespo:8");修正版をここにアップしたいとは思っていますが，今は他で手一杯なもので．．．
以下のようなことができる，google codeで公開されているJava APIだそうです． Android端末からでなくても，PCからでも利用できました．
- Android Marketのアプリをキーワードやパッケージ名，開発者名で検索できる．
- Android Marketに公開されているアプリへのコメントを取得できる．
アプリケーションIDを指定する必要があります． アプリケーションIDは上述のキーワードやパッケージ名で検索して取得できます． - Android Marketに公開されているアプリのスクリーンショットやアイコンを取得できる．
アプリケーションIDを指定する必要があります．
私は試してないのでよくわかりませんが．．． - Android Marketにapkをアップロードした際に，「コピー防止」をonにしたアプリは 検索ができないようです．
- なお，apkそのものを取得することはできません．
- このAPIを使ったサイトとして，http://www.appcellar.com/などがあるようです．
これはあくまで，初心者的・個人的な意見ですが，このAPIには下記のような残念なことがあります．
- HTTPリクエスト(POST)のBase64エンコーディングのメソッド呼びだしに問題がある．
(このAPIのgoogle groupのこのあたりのdiscussion) - 2010/11/25あたりに，Android Marketの変更(?)があったらしく，このAPIのデフォルトのAndroid IDの指定("0000000000000000")では動かなくなっている．
(このAPIのgoogle groupのこのあたりのdiscussion) - デフォルトでは，Android 2.2以上のみで動作するアプリが検索できない．
- リクエストのしすぎやMarketへの検索オプションの指定に不備があった場合に，HTTP Responseが200以外になることがあるようなのですが，この際，JavaのRuntime Exceptionが出て，ドキドキする(笑)
ということで改良版を作ってみました． 繰り返しになりますが，私は，AndroidもJavaも初心者なので，筋悪な可能性が大です．御容赦下さい．
補足：androidmarketapi-0.4.jarがリリースされましたが，上述のBase64の問題はfixされていませんでした．なので，trunkのRevision 0.37ベースの改良版を作りました．iconやscreenshotのダウンロードが改善されている模様です．
- android-market-apiのhttp://android-market-api.googlecode.com/svn/trunk/からソースを持ってきて手を入れました．
できあがったもの
- Revision 0.37ベース
- androidmarketapi-0.3.7a.jar
(IEでは，androidmarketapi-0.3.7a.zip というファイル名で保存しようとする場合があるので御注意下さい) - Eclipseのプロジェクトも置いときます
- androidmarketapi-0.3.7a.jar
- Revision 0.33ベース
- androidmarketapi-0.3.3a.jar
(IEでは，androidmarketapi-0.3.3a.zip というファイル名で保存しようとする場合があるので御注意下さい) - Eclipseのプロジェクトも置いときます
- androidmarketapi-0.3.3a.jar
- Revision 0.37ベース
- Base64のメソッド呼び出しのオプションは以下のように変えてあります．
MarketSession.java private byte[] executeRawHttpQuery(byte[] request) { ... // String request64 = Base64.encodeBytes(request); String request64 = Base64.encodeBytes(request, Base64.URL_SAFE); ... } - Android IDは今のところテキトーな値でも良いようなので，"0123012301230123"を
指定してあり，とりあえずは動きます．
MarketSession.java public MarketSession() { ... // context.setAndroidId("0000000000000000"); context.setAndroidId("0123012301230123"); ... }必要があれば，APIを呼び出す側などで指定して下さい．コマンドラインから使う場合 java -jar androidmarketapi-X.Y.jar myemail mypassword myquery [android ID] APIから呼び出す場合 session.getContext().setAndroidId("0123012301230123"); Android端末で取得するのは android.provider.Settings.System.ANDROID_ID のようです拙作の駄アプリ「メニュー０」をAndroid端末に入れても見えます． - Android 2.2アプリ対策は以下のように変えてあります．
Revision 0.37では既に取り込まれてました．MarketSession.java public MarketSession() { ... //context.setDeviceAndSdkVersion("sapphire:7"); context.setDeviceAndSdkVersion("passion:8"); ... }必要があれば，APIを呼び出す側などで指定して下さい．APIから呼び出す場合 session.getContext().setDeviceAndSdkVersion("passion:8");Revision 0.37では下記の変更もされてました．public MarketSession() { ... context.setVersion(1002012); ... } - HTTP Response code 200以外の対策は以下のように変えてあります．
MarketSession.java ... public void login(String email, String password, String accountType) { ... System.out.println("HTTP error code = " + httpEx.getErrorCode() + ", Response Message = " + httpEx.getErrorData()); System.exit(1); //if(httpEx.getErrorCode() != 403) //throw httpEx; //String data = httpEx.getErrorData(); //StringTokenizer st = new StringTokenizer(data, "\n\r="); //String googleErrorCode = null; //while (st.hasMoreTokens()) { //if (st.nextToken().equalsIgnoreCase("Error")) { //googleErrorCode = st.nextToken(); //break; //} //} //if(googleErrorCode == null) //throw httpEx; // //throw new LoginException(googleErrorCodew); ... } ... private byte[] executeRawHttpQuery(byte[] request) { ... //if(cnx.getResponseCode() >= 400) { // throw new RuntimeException("Response code = " + cnx.getResponseCode() + // ", msg = " + cnx.getResponseMessage()); //} if (cnx.getResponseCode() >= 400) { System.out.println("HTTP error code = " + cnx.getResponseCode() + ", Response Message = " + cnx.getResponseMessage()); System.exit(1); return null; } ... }
- android-market-apiのページによるコマンドラインからの使い方
java -jar androidmarketapi-X.Y.jar myemail mypassword myquerymyqueryには普通の文字列の他，pname:<package名>やpub:<開発者名>なども使えます．
しかし，なぜか良くわからないのですが，コマンドラインからだと出力が文字化けします(泣) - APIの使い方
javadocとかもないので，android-market-apiのwikiとか， このAPIのソースとかを見るしかないです．．．．
このAPIのgoogle groupも良く読んでいけば，参考になるでしょう．．．ということでは少しひどすぎるので，このページをもうちょっと先まで読んで下さい m_O_m
- 公開先地域や公開先通信キャリアを制限しているアプリ
ソースを見ると，このAPIはなぜか，T-Mobileの端末として検索する実装になっているようです． このためか，公開先地域や公開先通信キャリアを制限しているアプリは 検索にヒットしませんでした(泣)
私が作った駄アプリは日本語表示しか実装していなかったので， 日本にしか公開してなかったのです． そこで，Developer consoleにアクセスして，一時的に全世界公開にしたら 検索にヒットしました．コメントのダウンロードに必要なアプリケーションIDも 取れました．
結果オーライだったのですが，今後のことも考え，なんとかしたい．．．．やむなく，javaでプログラムを書くことにしました． android-market-apiのページに載っているサンプルソースに， 下記のコードを追加したら，日本にだけ公開している私の駄アプリも ヒットするようになりました．Localeの設定だけではだめでした．
また，上述のBase64メソッドの問題を直していないオリジナルのjarでは 以下のコードを追加すると，400 Bad Requestになってました(とほほ)Locale locale = new Locale("ja","JP"); session.setLocale(locale); session.setOperator("NTT DOCOMO", "44010"); session.getContext().setDeviceAndSdkVersion("passion:8");キャリア名とMCCは，ここらへんに載っています． くどい宣伝ですが(笑)， 拙作の駄アプリ「メニュー０」をAndroid端末に入れても見えます． - ということで(?!)，このAPIを使ったサンプルソースを公開しちゃいます．
なぜか，出力の文字化けもなくなりました．
なにしろ，Hello world!レベルの知識と経験でプログラム書いてますので， 間違っていること，非効率なこと，筋悪なこと，満載の可能性ありです． as your own riskで御参照下さい．Bug Fixed!! (IndexOutofBoundsのエラー対策しました)
androidmarketapi-0.3.7a.jarベースのものに入れ換えました
- getAppInfo
- getAppComments
- サンプルソースのjarの使い方
まず，サンプルソースのjarの使い方の説明の前に， android-market-apiというか，android marketの制限事項があります． android-market-apiのFAQとか，このAPIのgoogle groupとかに載っています．
主なことは以下のとおりです．
- アプリ検索もコメント取得も10件づつしか行えません．
10件づつ繰り返し取得する必要があります．
上記，サンプルソースにその繰り返し処理を入れたかったのですが， すみません，私のJavaの知識と経験では入れられませんでした．
サンプルソースをもとに改変して頂くか， サンプルソースのjarを呼び出す側のスクリプトなどでループして下さい． - 繰り返し取得する際，やさしくしてあげる必要があります． 適宜，sleepを入れながらやってください． そうでないと，HTTP Response 400 Bad Requestになります． しばらく，その状態になってしまうらしいです．
- 800件ぐらいを越えると，取得できなくなるらしいです．
最新順に出てくるようなので，コメントは毎日こまめに取得するとか，
そういう対応が必要そうです．
(アプリによって最大値が異なるような気がします．1000件ぐらいでダメな時もあるし，4000件ぐらいまでいけるアプリもありましたし．．．) - 検索でヒットしたアプリのダウンロード件数は常に0みたいです． いくつからいくつぐらいのダウンロードという情報は返ってきます． developer consoleで見えるactive数は応答に含まれていません．
では，それぞれのjarの使い方の説明です．
- getAppInfo.jar
キーワードやpackage名，開発者名でアプリを検索するためのjarです．
コマンドラインでの使い方
java -jar getAppInfo.jar email password query_str_file startIndex numbers [androidID]email, passwordはgoogleアカウントのものを指定して下さい．
query_str_fileは検索文字列を格納したテキストファイルのファイル名を 指定して下さい． 普通の文字列の他，pname:<package名>やpub:<開発者名>なども使えます．
MS-WindowsではShift JISで書けばよいですが，他のOSでは テキストファイルに格納する文字列の文字コードは環境設定に依存します．
startIndex, numbersは，何件目から何件取得するかを指定します． 上述のとおり，numbersは10以下にしてください．そうでないとエラーになります．
androidIDは省略可です．出力例 (startIndex=0, numbers=1で検索しています)
query: メニュー０ startIndex = 0 entriesCount = 1 totalcount = 32 count = 1 ---------------------------------------------------------------------------------------- 0: ---------------------------------------------------------------------------------------- title: メニュー０ appType: APPLICATION category: ツール rating: 3.0 ratingsCount: 1 count: 0 countText: 50〜100 creator: gungun256 creatorId: gungun256 id: 515341127644247448 packageName: net.kokozo.android.menu0 version: 1.1 versionCode: 2 price: priceMicros: 0 priceCurrency: contactEmail: contactPhone: contactWebsite: http://www.kokozo.net/menu0/ screenshotsCount: 2 installSize: 9087 permissionIdList: [android.permission.READ_PHONE_STATE, android.permission.ACCESS_NETWORK_STATE] promotoText: ガラケーのメニュー＋０を押したときに電話番号が出ますが、それと同じようなことをAndroidでするためのアプリです。 その他の情報も合わせて表示されます。 description: ガラケーのメニュー＋０を押したときに電話番号が出ますが、それと同じようなことをAndroidでするためのアプリです。 その他の情報も合わせて表示されます。 スクロールしてみてください。全体の件数はtotalcount=32となっていますので，全件取得したい場合には， 下記のように繰り返す必要があります．java -jar getAppInfo.jar email password query_str_file 0 10 java -jar getAppInfo.jar email password query_str_file 10 10 java -jar getAppInfo.jar email password query_str_file 20 10 java -jar getAppInfo.jar email password query_str_file 30 2 - getAppComments.jar
特定のアプリのコメントを取得するためのjarです．
コマンドラインでの使い方
java -jar getAppComments.jar email password appid startIndex numbers [androidID]email, passwordはgoogleアカウントのものを指定して下さい．
appidは，getAppInfo.jarで得られた，id: の値を指定します．
startIndex, numbersは，何件目から何件取得するかを指定します． 上述のとおり，numbersは10以下にしてください．そうでないとエラーになります．
androidIDは省略可です．出力例 (appid=515341127644247448,startIndex=0, numbers=10で検索しています)
1,"nomiura","2010/11/19","金","01:16:04","JST",3,"テスト","09583040655570099370",CSV形式です．
第1カラム：何件目か(Integer)
第2カラム：コメントした人のgoogle accountのニックネーム(String)
第3カラム：コメント日(yyyy/mm/dd)(String)
第4カラム：コメントの曜日(String)
第5カラム：コメント時刻 (HH:MM:SS)(String)
第6カラム：上記日時のタイムゾーン(String)
第7カラム：コメント者がつけたそのアプリの評価(1〜5)
第8カラム：コメント内容(text)
第9カラム：コメント者のID(String)(詳細不明)
- アプリ検索もコメント取得も10件づつしか行えません．
10件づつ繰り返し取得する必要があります．
android marketのいろいろな制約の関係で，下記のように不完全な方法しか できないようです．
- getAppInfo.jarで検索し，該当のアプリのパッケージ名を得る．
getAppInfo.jarの出力のpackageName: のフィールドで得られます．
自分が作成したアプリならば，調べなくてもわかりますよね．．．
- getAppInfo.jarをパッケージ名指定などで検索し， アプリケーションIDを得ます． getAppInfo.jarの出力のid: のフィールドです．
- getAppComent.jarをループさせるために，コメント数を得る必要があります．
このAPIのgoogle groupのこのへんのdiscussionに あるように，startIndexとnumbersの指定の仕方によって，countの値が違う ようです．これは，なんじゃそりゃという制限事項ですが．．．
一方，Android Marketでコメントを入力するには，評価値をつける必要があります． したがって，コメント数は，評価件数よりも小さいはずです． なので，ここは割り切って，評価件数を仮のコメント数の最大値と思うことにします． 評価件数はgetAppInfo.jarの出力のratingsCount: のフィールドで得られます． - getAppComments.jarを仮のコメント数の最大値まで
startIndex=0,numbers=10 startIndex=10,numbers=10 startIndex=20,numbers=10 startIndex=30,numbers=10 ...と繰り返し，コメントを収集する．
ただし，あるところまでいくと，getAppComments.jarの出力がno hitに なったりしますので，そこで終りにします．
パッケージ名をキーに以上を一気に行うスクリプトを用意する必要があります． 私が作ったperlスクリプトはあるのですが，まだ評価中ですし，ソースもキチャナイので， 今のところは公開は勘弁してください．興味がある方は，下記のtwitterに フォローして頂けたら，反応するかもしれません．
@gungun256までお願いします